悟り

多少の違いはあれど、人というものの本質は変わらない。
酷く汚れ、黒くくすんでいる…人というものは腐れているのです。
しかしながら、この世界はそんなものを部品として、日々正常に動いている。
本当にこの世は地獄だ。
穴だらけで空っぽの私には、この世の中で信じられるものなんて何もない。
他人はおろか、自分自身でさえも信用できないのです。
あぁ、人の業は、私の業はどこまで深いのか。