今日は徹夜らしい。 線香とロウソクの見張り番だか。

色々聞いた。 色々ね。 昔と今…あの時その時…なるほどなるほど。

坊さんがお経を詠み、親族一同手を合わせ、祖母の冥福を祈った。 安らかに眠っておくれ。

を見ても、その人が死んだ実感が湧かない。 私はどこかおかしいんだろうか。 本当に死んでしまったのか。 …。 なんだかなぁ。

静かに眠っている。 生きているのではないかと疑うくらいだ。

相変わらずで。

おめでとう。 貴方達は素晴らしい。

日々、どこかで命が散り…どこかで命が生まれる。 今日は祖母が散り、誰かが生まれる。 人はそうやって命のバトンを絶えず渡しているのだ。 今日も…バトンは廻り廻る。

人が生まれるのも運命。 人が死ぬのも運命。 人はこの運命というものから逃れる術はなく、受け入れる他はないのだ。

逝った、突然だった。 悲しいが、私は泣かない。 仕方がないのだ、人が死ぬのは。 だから、私は泣かない。